雑記544. 2024. 9.26
“ 別のアベマキにも結実しました ”

 この時期、平日の勤め帰りは摂津伊丹廃寺跡 [ 所在地 : 兵庫県伊丹市 ] (*)に立ち寄るのが日課になっています。すぐ近くの緑ヶ丘公園ほどではありませんが、ここも魅力的なアベマキのドングリに出会える私のお気に入りの採集スポットです。ただ、20年以上前に初めてここを訪れた頃に比べると、台風の襲来や伐採等によってアベマキやクヌギの数は大幅に減っており、残念ながら現在では、跡地を囲む東側と南側の一部にその姿を残すのみとなっています。
* 雑記402に、同跡地を上空から俯瞰した地図があります。


 さて、摂津伊丹廃寺跡では9月中旬から10月上旬にかけてアベマキのドングリが落下のピークを迎えますが、先日立ち寄った時、これまで多果の結実が未確認だった個体の樹下で、1つだけですが2果の殻斗を見つけました(図8-544-3参照)。

 ここには、ほぼ毎年のように多果を結実するアベマキ
(**)が1体ありますが、両者の殻斗の形態が異なることや、同じ敷地内でもこの個体がある場所とはかなり離れた場所で見つけたことから、この2果の殻斗は、それとは別の個体に結実したものと考えて間違いないでしょう。今後は、以前から頻繁に多果を結実してきた個体を第1のアベマキ、そして今回新たに結実した個体を第2のアベマキと称して、これらの多果の結実状況をリサーチしていきます。
** 直近の記事については、雑記540を参照願います。