雑記542. 2024. 9.17
“ 真横から見ると四角い ”

 9月中旬なのに、今年は猛暑日が続いています。そのせいか、樹種によってはドングリが不作のものが目につきますが、鶴見緑地 [ 所在地 : 大阪府大阪市/守口市 ] の多くのクヌギは、今年もたくさんのドングリを結実していました。
 それらの中に、樹上の高所に結実したものは、クヌギの定番とも言える丸いドングリに見えたのに、樹下に散乱した堅果を手に取ってみると、まるで樽のような形をしたものがありました(図8-541-2参照)。

 
 このドングリが樽のように見えるのは、首回りがとっても平坦だからです。首回りが少しばかり陥没したものならよく見かけますが、このように真っ平らなものは、クヌギではちょっぴり珍しいかもしれません。さらに、この平坦な部分が胴回りと同じぐらいのサイズにまで拡がると、図8-542-3の下段の写真のように、少しばかり角が取れた四角形に見えちゃうんです〜♪

 
 このドングリには、形状が四角っぽいこと以外に、もう一つ特徴があるんです。それは、堅果の高さ方向にはしる細かい筋のせいで、果皮がザラザラしていることです。通常、クヌギの堅果の果皮は肌理が細かくてサラサラした触感のものが多いのですが、この果皮のザラザラした触感はアベマキによくあるものです。もしかすると、このドングリはクヌギとアベマキが交雑した個体のものなのかもしれませんね☆