雑記527. 2024. 4.30
“ アベマキ、そしてクヌギにも... ”
 アベマキとクヌギは、1本の花軸に1〜2個の花を咲かせるものが一般的です。ただ、それ以上の花を咲かせる個体となると、両者とも中々お目にかかれませんが、クヌギやアベマキが数多く植栽されている西神中央公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] には、ほぼ毎年のように3個の花を咲かせるアベマキ(図8-527-1参照)とクヌギ(図8-527-2参照)があります。

 
 さて、先日同園で当該アベマキを観察していたところ、なんと5個の花を咲かせた花軸が見つかりました(図8-527-3参照)。少しばかり樹上の高所に開花していたので、全ての雌花をうまい具合に撮影することはできませんでしたが、同じ花軸を両面から撮影したこれらの写真を見れば、アベマキのものとは思えない長い花軸の中程に2個と、先端部分に3個の合わせて5個の花が咲いている様子がお判りいただけるでしょう。

 
 一方、当該クヌギについては、3個の花を咲かせた花軸が例年よりもたくさん見られました。しかも例年よりも長めの花軸が目立つ中で、こちらにも4個(図8-527-4参照)と5個(図8-527-5参照)の花を咲かせた花軸がそれぞれ1本ずつ見つかりました。


 今回見つけたアベマキとクヌギの花軸には、複数の花を包まない苞葉だけが存在する箇所が認められたので、今後もこれらの個体からはより多くの花を咲かせた花軸が見つかりそうな気がします(*)
* 雑記425を参照願います。