雑記518. 2023.11.20
“ イチイガシのような殻斗 ”
 ウラジロガシの殻斗と言えば、鋸の歯のようなギザギザのリングや、裾の部分が不定形に擦り切れたようなイメージがありますが、千代ヶ谷公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] に植栽されたウラジロガシの中には、リングのギザギザがあまり目立たず、全体がきれいな傘型をした殻斗をもつドングリを結実するものがあります(図8-518-1参照)。

 ウラジロガシの殻斗については、セクション2-2で様々なバリエーションを紹介していますが、この殻斗はこれまで見た同種のものとは全く別物のような形をしています。それは、ウラジロガシではなくイチイガシの殻斗に近い、というよりもイチイガシの殻斗そのものといっても過言ではないでしょう☆ (図8-518-2参照)。

もので

 
 さらに、このドングリの特筆すべき点は殻斗だけではありません。掖谷公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] にある個体
(*)のものと同様に、丸くて大きな堅果も殻斗に劣らずとっても魅力的なんです☆☆(図8-518-3参照)。
* 雑記199を参照願います。