雑記516. 2023.11. 7
“ ちょっと膨れ過ぎです〜☆ ”
掖谷公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] に、丸くて大きなドングリを結実するウラジロガシがあります(*)。その個体が、ここ数年で量の多少はありますが、毎年のようにドングリを結実しています。今年の実りは芳しくありませんが、それでも樹上には少量のドングリが散見されました(図8-516-1参照)。
* 雑記199を参照願います。
結実量が少ないから一粒一粒に十分な栄養が行き渡ったせいか、例年にも増して太いドングリ(図8-516-2参照)が目につきましたが、地面に落ちていた果皮が割裂した大きなドングリを見たら、それらはどれも多種子のドングリでした(**)。因みに、図8-516-3は3つの種子を包含したドングリです。
** 子房の中にある複数の胚珠が同時に受精すると、複数の種子をもつ多種子のドングリが誕生します。
多種子のドングリは完熟まで待ってから採集すると、しばしば果皮やへそに大きな亀裂が入ることがあるので、今回は果皮が少しばかり茶色くなり始めた頃に樹上から強制的に採取しました。それでも、ほとんどは外観に損傷のあるものばかりで、ほぼ無傷だったのは図8-516-4の下段にあるものだけでした。
それにしても、この太さは半端ないレベルです。中には、ウラジロガシの普通のドングリ(1種子)ではあり得ない、堅果幅が21mmもある超おデブさんもありましたよ〜☆