雑記514. 2023.10.27
“ コナラ、だけどシリブカ ”
 コナラのドングリの殻斗は、三角錐が少しばかり膨らんだ図8-514-1のような形のもの(図8-514-1参照)が一般的ですが、私が主に探索活動をしている京阪神では、浅い皿のような形のもの(図8-514-2参照)もよく目にします。

 
 この浅い皿のような形をした殻斗をもつドングリは、マテバシイやシリブカガシの堅果のようにへそが窪んでいることがあります。先日訪れたゆりのき台公園 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] にも、へそが窪んだドングリを結実する個体がありました(図8-514-3、図8-514-4参照)。

 マテバシイやシリブカガシに比べると、へその窪みがやや浅めのものが多いのですが、採集したものの2割ぐらいはしっかり “ シリブカ(尻深) ” していました(図8-514-4 下段参照)。

 
 因みに、これらのドングリを机の上にへそを下向きにして並べると、どれも見事に立っていま〜す♪♪

 尻が窪んでいるシリブカガシやマテバシイの堅果は、このコナラと同様に、ほとんどのものが浅いお皿のような殻斗に包まれています。もしかすると、浅いお皿のような殻斗には、 “ シリブカ(尻深) ” の堅果を生み出す構造上の秘密が隠されているのかもしれませんね☆