雑記500. 2023. 7.18
“ Oh my goodness! ”
 今回は、高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] で見つけた、秋咲の奇妙なウバメガシの雌花序(*)のその後について報告します
* 雑記476、492、497を参照願います。

 昨年の秋に開花した、僅か10mm前後の短い果軸に密集した雌花序の群れ(図8-500-1参照)は、今年の4月頃まで大きな変化は認められませんでしたが、5月になると、3本あった果軸のうちの2本が枝から脱落しました。さらに、残りの1本についても、果軸の先端から中程までを占有していた幼果の多くが脱落して、まるで春に咲いた典型的なウバメガシの果軸と同じような姿になってしまいました(図8-500-2参照)。

 そんな訳で、辛うじて残留した1本の果軸も脱落は時間の問題かと思われましたが、そこに着果した2個の幼果は意外にもその後着実に成長し続け、7月 8日に見た時には、昨年の春に咲いた幼果(図8-500-5参照)に匹敵するサイズにまで変貌を遂げたのです。

 
 これまで、京阪神の各地で観察してきたウバメガシの秋咲の雌花序は、通常の春咲のものに比べて花軸(果軸)がやたらと長くて、幼果も寸胴で激しく変形したものばかりでした(図8-500-6参照)。それが原因では無いと思いますが、秋咲の雌花序が結実した姿を私は一度も見たことがありませんでした。

 一方、高塚山緑地で見つけたこの秋咲の雌花序は、途中から春咲のものと同じような姿に変化し、そのまま順調に成長してきたことあって、もしかすると結実するかもしれないという淡い期待を抱いていたのですが、一昨日現地を訪れたら、あろう事かこの果軸の着いた枝が根元から折れて消失していたのです。無くなっていたのはこの果軸のある枝だけでなく、他にも何本かありましたが、周囲を探してもその残骸は見つかりませんでした。個人的には、秋咲の雌花序でも条件さえ良ければ結実する可能性は十分にあると考えていただけに、この結末は本当に残念でなりませんでした。