雑記498. 2023. 6.22
“ 様相が一変! ”
高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] にある一体のアラカシに異変が生じていました。4月末に冬芽から現れた新葉は、ごく普通のアラカシのものでしたが、それから一月半が経ってみると、およそアラカシとは思えない姿に一変していました(図8-498-1参照)。
驚いたことに、ほとんどの新葉が葉幅方向で表側に、そして葉身方向で裏側に大きく反り返っていたのです。さらに、主脈や側脈が裏側に盛り上がって、葉全体が凸凹しており、葉脈以外の部分が黄色く変色していました(図8-498-2参照)。そして、葉がこのように細く縮れたせいで、通常は生い茂る葉で見えないはずの樹の背景が丸見えの状態でした。
先日、この様子を目の当たりにした時は、アラカシに見られる葉の病気(うどんこ病、紫かび病等)の一種かと思いましたが、ネット等で検索しても類似したものは見つかりませんでした。この個体のすべての葉が同じ形態だったので、病気ではないのかもしれません。因みに、変なのは葉だけで、果実(幼果)に異常は認められませんでした(図8-498-3参照)。
これとは異なる個体で、以前にも同じような状況を目撃した気がするのですが、残念ながら記憶が定かではありません。どなたか本件について知見をおもちの方がいらっしゃいましたら、ご教授いただけると有難いです。
(補記)
樹上の所々に、昨年の葉が枯れ落ちずに残留していました(図8-498-4参照)。昨年の葉は、この個体でこれまで普通に目にしてきたものです。これに比べて、今年現れた葉が如何に異常な形態であるかは一目瞭然です。
(追記)
異常な葉を目撃してから4ヶ月が経過しました。見た目は変な葉っぱですが、ドングリは至って普通で、例年と同様樹上にたくさん結実していました。