雑記493. 2023. 4.25
“ ここまでは順調です ”
 昨年の12月、兵庫県三田市の有馬富士公園にある一体のマテバシイで、4果以上の高次の多果の幼果(*)を20個以上見つけました(図8-493-1参照)。
* 雑記480を参照願います。


 マテバシイの果実は、複数個のドングリが合着したような形をしていますが、一般に4個(4果)以上のものは滅多にお目にかかれません。ですから、これらの幼果が成長するのを楽しみにしていたのですが、年始に園内整備の対象として、この個体の枝が部分的に剪定されてしまったため、現時点で4果以上の幼果は半数以下になってしまいました。
 幸いにも、マテバシイで初めて目撃した6果の幼果は無事で、先日同園を訪れた時には、既に殻斗が明瞭に見て取れる姿に成長していました(図8-493-2〜図8-493-4参照)。

 
 この個体で高次の多果を目撃したのは、今回が2度目です。前回2014年に目撃した時も、この写真の姿に至るまで幼果は順調に成長していたのですが、結実したものは皆無でした。
現存する10個程度の幼果の中から、1つでもいいので無事に成熟することを祈っています。