雑記478. 2022.11.29
“ 立派なアラカシのドングリたち ”
 自宅から原付で10分程度のところにある平谷川緑地 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] は、地域でも指折りのアラカシのドングリの産地です。昨年までは、緑地の川岸に植栽された個体を中心に探索してきましたが、今年から周辺の散策道にまで活動範囲を拡げたところ、平谷川緑地で採集できるアラカシのドングリが想像以上に多様であることが判ってきました。ここでは数あるアラカシのドングリの中から、大きくて立派なものを3つだけピックアップして紹介します。

 一つ目は、横幅のある卵形のドングリです(図8-478-2参照)。アラカシの大粒のドングリの定番とも言える形で、京阪神では随所で類似のものを目にすることができます。焦げ茶色に熟したドングリの表面を布で軽く拭いてみると、素晴らしい色艶を発します。

 
 二つ目は、やや縦長の茄子形のドングリです(図8-478-3参照)。ナイフで切り落としたような真っ平なへそが特徴で、ほとんどのドングリはへそを下にして台の上に直立させることができます。堅果長が25mm以上のドングリは、アラカシとしてはかなり大きな部類に入りますが、今年この個体から採集したものの中にも、26mmに達するドングリが見られました。

 
 三つ目は、縦に長い円筒形のドングリです(図8-478-4参照)。パッと見は図8-478-3のドングリの方が横幅があるので立派に見えますが、全体的に堅果はこちらの方が長く、大きなものは27mmを上回ります。これだけ大きなものは、京阪神でもかなり珍しいのではないでしょうか。

 
 以上、3つのドングリを紹介しましたが、立派なドングリを結実する個体は他にもまだまだあります。詳しくは、後日セクション12のマイドングリフィールドに “ 平谷川緑地 ” を新設しますので、そちらをご覧下さい。