雑記450. 2021.11.26
“ 多果もビッグでした ”
 西神中央公園のアカガシは、不定期にたくさんの多果を発現します(*)。ただ、この個体はもともと実りがいい方ではありませんので、ここ数年の間に多果を結実したことは一度もありませんでした。ところが、今年は全体の結実量が20個に満たないにも関わらず、なんとそれらの半数を多果が占めていたのです☆
* 雑記344を参照願います。

 樹上には1つもドングリが残っていなかったので、落下したものを数えてみると、単果が8個に対して多果が10個もありました。アカガシはオキナワウラジロガシを除くと、国産のアカガシ亜属の中ではかなり大きなドングリを結実する個体があります。この個体のドングリも同種では大きな部類ですから、ふだん目にするシラカシの多果に比べて、類似した形態でもこちらの方が相当ビッグでした(図8-450-2参照)。

 
 また、採集した多果は主に2果でしたが、殻斗の内側の離層の痕跡を見ると、3果が結実したことを示すものも2個ありました(図8-450-4参照)。

 
 これらについては、後日セクション3-1-2(多果ドングリの世界)であらためてご紹介します。