雑記420. 2020.12.17
“ プリップリのアラカシです〜♪ ”
 ドングリの落下が概ね終了したこの時期に、瑞々しい艶のあるドングリを樹上で観察できるのはアラカシをおいて他にありません。アラカシの結実期間は、国産のドングリの樹の中ではもっとも長く、早いものは10月の中頃、遅いものだと1月下旬〜2月上旬になってようやく結実します。

 栗ノ木谷公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] のある個体に結実するドングリも、ちょうど今時分に茶色く色づきはじめます(図8-420-1参照)。このドングリは、アラカシの中ではやや大きめで、へそが小さいわりに胴回りがもの凄く太いことから、プリップリ感が半端ではありません(図8-420-2参照)。

 
 結実する年によって、それほど大きくない時もありますが、今年はかなりの大物がたくさん結実しました。

 これよりも一回り小さなサイズで、同じようにプリップリとしたアラカシのドングリならよく見かけます(図8-420-3参照)が、図8-420-1のような立派なものにはなかなかお目にかかれません。

 毎年採集しているのに、結実したばかりのドングリでないと味わうことができないこの艶と張りのせいで、今年も新鮮な気持ちでたくさんのドングリを採集することができましたよ〜☆