雑記382. 2020. 4.29
“ 異種接合 ”
 勤務先の方針で、先週末から一足早いゴールデンウィークに突入しました。毎日天気がいいのに新型コロナの影響で遠方まで探索に出掛けられないのが残念でなりませんが、自宅周辺の公園や緑地に限定して連日ドングリの樹の開花や新緑の様子を楽しんでいます。

 自宅周辺を探索していると、たまに隣接する同種の樹が一体化した姿を目にすることがあります。図8-382-1は2体のアベマキが一体化した例ですが、地面から1mぐらいの高さまで両者が隙間なく接合してます。アベマキだけでなくコナラ同士やクヌギ同士が一体化した姿も何度か目撃したことがありますが、異なる種類のドングリの樹となると、自宅から歩いてすぐのところにある深田公園 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] のアベマキとコナラの例が唯一かもしれません(図8-382-2参照)。

 
 深田公園をよく散策されている方なら、たぶん誰もがこの光景を目にしたことがあるのではないでしょうか。根元から私の背丈ぐらいまで、アベマキとコナラが驚くほどきれいに一体化しています。この2体はとても愛称がいいみたいで、一体化した胴体の上方にあるコナラの枝までが何本かアベマキの胴体にめり込んでいます(図8-382-3参照)。樹上ではアベマキとコナラの枝が交錯して、あたかも同じ個体に両者の花が咲き乱れているような錯覚を覚えます。