雑記350. 2019. 8.11
“ 順調だったのに... ”
 昨年の夏に、西神中央公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] で見つけたアカガシの多果の幼果に関する続編です。前回報告(*)した時に10個以上あった多果の幼果の内、先月末の時点で4個が健在でした。それらの中には、一つしかなかった3果の幼果(他は全て2果)も含まれていました。ところが、今月の9日に様子を見に行くと、健在だった4個は全て枯死していました。
* 雑記344を参照願います。
 通常、多果を発現しやすいシラカシでも成熟するものはごく僅かですから、開花したばかりの多果が成熟するまでの過程を定点観察するのはとても難しい事なのです。ですから、シラカシよりも格段に多果の発現率が低いアカガシで多果の定点観察する試みは、もともと無理な話だったのかもしれません。中途半端な結果で恐縮ですが、せっかくなので先月末まで生き残っていた3果の幼果について、枯死する直前までの成長記録をここで紹介しておきます(図8-350-1参照)。

 
 小さなフェルトの切れ端に包まれた3つの米粒みたいだった3果の幼果については、先月末(7月28日)の時点で殻斗の横幅が14mmまで大きくなり、すっかりドングリらしい姿形になっていました。もしかすると、このまま成熟しちゃうかも?と、ちょっぴり期待していた矢先だったので、この結末は本当に残念でなりません。今年の春は、昨年よりもたくさんの多果が発現したので、無理を承知で今年も定点観察にトライしてみます。