雑記347. 2019. 7.15
“ 高所で2つ見つけました☆ ”
 先月の上旬、西神中央公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] のクヌギで、3つの幼果を着けた果軸を見つけました(図8-347-1参照)。クヌギとよく似た果軸をもつアベマキも含めて、これまで同園以外の個体でこのような形態の果軸を目撃したことがないので、ちょっと珍しい形態であることは間違いありません(*)
* 雑記343を参照願います。

 その時は、普段携帯しているカメラの望遠レンズを忘れたので、残念ながら樹高が低い位置にある枝の果軸しかチェックできませんでした。そこで、後日あらためて訪れた際に、望遠レンズを使って樹全体の枝を隈なくチェックしてみると、樹高4〜5m辺りの枝から、さらに2つの果軸が見つかりました(図8-347-2、図8-347-3参照)。
 一つは、前回と同様に今年の4月に開花した幼果(図8-347-2参照)で、もう一つは昨年の4月に開花して無事に一冬を過ごした幼果(図8-347-3参照)でした。当日は好天でほぼ無風状態だったこともあり、高所にある僅か10mm程度の小物体でもブレずにきれいに撮影できました☆

 
 たぶん、同園のアベマキと同様にこのクヌギも、ほぼ毎年のようにこのような状況が再現しているものと思われます。この個体は、普通の果軸(幼果が1〜2個着いたもの)でも、一般のクヌギに比べるとやや長めのものが多いのが特徴です(図8-347-4参照)。私が探し求めている、普通のクヌギやアベマキの果軸からは想像もつかないような長〜い果軸
(*)は、いつかこのような個体から見つかるのではないかと密かに期待しているのですが...。