雑記329. 2018.12. 1
“ 年に一度は訪れます ”
 私の住んでいる兵庫県三田市のニュータウンには、敷地面積が数ヘクタール規模の緑地公園がたくさんあります。小屋ヶ谷公園もその一つで、マンション群に囲まれた3haぐらいの敷地には、池や庭園、遊具施設や広場、そしてちょっとした雑木林のある散策道があります。
 ここには、マイドングリフィールド
(*)に掲載している緑地公園のように頻繁に訪れることはありませんが、園内のコナラの葉が色づく11月下旬頃になると、毎年必ず足を運びます。
* セクション12を参照願います。

 
 小屋ヶ谷公園には、クヌギ、アベマキ、コナラ、アラカシ、シラカシ、マテバシイが植栽されています。ドングリの形態はありふれたものがほとんどですが、シラカシとアラカシの中に私のお気に入りがあるんです♪

 一つは、細長いシラカシのドングリです。堅果の長さが15〜16mm、幅が6〜7mmのとても小さなドングリです。毎年落下しますが、樹下の土壌が柔らかいのでほとんどはキズ一つ無い美品です。この形態は珍しいものではありませんが、少なくとも兵庫県の三田市や神戸市内の緑地公園で採集できるのはここだけだと思います。

 もう一つは、やや扁平なアラカシのドングリです。堅果の幅は15mm前後、幅だけ見るとアラカシでは中ぐらいの大きさですが、首(花柱)を除く長さよりも幅の方がやや大きいのが特徴です。

 丸いアラカシのドングリは、関西なら至る所にいろんなサイズのものがありますが、このようにへそが小さくてやや扁平な形をした美しい楕円体のものにはなかなかお目にかかれません。これまでに相当数のアラカシのドングリを見てきましたが、この形態のに出会えたのはここだけです。毎年この時期に決まってここを訪れるのは、このアラカシのドングリに会えることを期待しているからだと言っても過言ではありません。