雑記326. 2018.11.19
“ カニの甲羅のような... ”
 前回、クリのような形をした可愛らしいスダジイのドングリを紹介しましたが、先日もっとキュートなものを見つけてしまいました! 場所は、兵庫県神戸市にある蒲池公園です。見つけたと言っても1個だけですが、成熟してから少し時間が経っており、既に果皮の退色が進んでいました。

 図8-326-1がそのドングリですが、プックリとしていてまるで蟹の甲羅のような形をしてます♪ 堅果幅は16mm。1円玉の真ん中に載せると、ちょうど文字が隠れるぐらいのサイズです〜♪♪(図8-326-2参照)。

 
 すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このドングリ実は単果ではありません。図8-326-1の面から見ると、スダジイの単果ではあり得ないような珍しい形をしていますが、ひっくり返して見ると2つの堅果が合着した2果のドングリなんです。

 ただ、片方の面だけとは言え、こんなに隙間なくきれいに合着したものには、多果の発現率が高いスダジイでもなかなかお目にかかれるものではありません。しかも、スダジイの堅果は縦に長いので、2つの堅果が合着しても図8-326-5のような形が普通ですから、このように蟹の甲羅のような形状のものはレア中のレアといっても過言ではないでしょう ☆☆


 余談になりますが、同じ蒲池公園内のスダジイで大きな葉を見つけました(図8-326-6〜7参照)。頻繁に枝葉を伐採したり、日当たりが悪い環境下にある個体で、たまにこのような大きな葉をつけるものを目にします。それにしても、大人の掌と同じぐらいのサイズですから、かなりデカいですよね〜♪

 それにしても大きい葉っぱですね〜。まるで子供用のサンダルみたいです☆