雑記318. 2018.10.18
“ あの光景が蘇りました ”
昨年の5月、西神中央公園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] にあるツブラジイの樹上を覆いつくした、枝垂桜のような長い果軸が垂下した光景(*)が再び出現しました(図8-318-1参照)。
* 雑記252を参照願います。
一般にツブラジイの花期は5〜6月頃ですが、9〜11月頃に2度目の花期をむかえる個体も少なからずあります。ただ、花期によって花序の形態は変わらないのが普通ですが、西神中央公園にある個体で秋に咲く花序は、20〜30cmもある長い花軸で、そこに50個前後の雌花が咲くという風変わりな形態をしています(図8-318-2参照)。
但し、昨年の秋(**)にはごく僅かしか花が咲かなかったので、毎年枝垂桜のような光景が現出しているわけではなさそうです。
** 雑記288を参照願います。
昨年は11月頃に同園を訪れた時に開花を確認しました(**)が、今年は9月下旬に訪れた時、既に花が咲いていました(図8-318-3参照)。同じ個体でも秋の花期にはかなり差があるようです。
私の知る限り、京阪神ではこの個体でしか目にすることができない珍しい光景なので、興味のある方はぜひ現地でご覧になってみてください。