雑記307. 2018. 8. 8
“ 地面に散乱する幼果 ”
 7〜8月頃、アラカシやシラカシのような1年成のドングリの木の下に、たくさんの幼果(図8-307-1参照)が落ちているのを目にしたことはありませんか?この現象について、HPの読者の方々からご質問を頂いたことがありますが、私にもはっきりとした原因は分かりません。ただ、落下した時期や幼果のサイズから見て、おそらく受精に与れなかったものが脱落したのではないかと推測しています。

 雑記295で詳解しましたが、ドングリの雌花は受粉しても直ぐには受精しません。しかも、受精の有無に関わらず開花から一定の期間は無条件に成長します。5月中旬に開花するシラカシを例に挙げると、開花してから7月上旬頃に受精するまでの間に、はっきりとドングリの子供とわかる姿形にまで成長します。地面に落下したシラカシの幼果を見ると、どれも受精する時期にまで成長したものとサイズがほぼ同等であることが、私が冒頭に掲げた推測の根拠です。


 余談になりますが、連日猛暑が続く中、お気に入りのドングリスポットを探索していたら、先端がきれいに分裂したシラカシの葉を3枚も見つけました☆☆☆ こういう葉って、ありそうでなかなかないんですよね〜♪ドングリとは関係ありませんが、大変珍しいものを拝ませてもらいました。