雑記299. 2018. 6.10
“ 幼い頃から個性的です☆ ”
 同じ樹種でも、ドングリの形態は結実する個体によって様々です。ドングリの形態的な特徴は、成長する過程で徐々に現れてきますが、その元になる雌花の段階で、既に大きな個体差があることをみなさんは御存知ですか?

 雌花の大きさは結実するドングリの大小に関わらず、僅か1〜2mmぐらいしかありません。ですから、枝に近づいてじっくりと目を凝らさない限り、その存在に気づくことはないでしょう。そんな小さな雌花ですが、よく見るとなかなか個性的で、とりわけアラカシについては花柱、花被/花床や殻斗の元になる器官の形態は言うに及ばず、それらの色彩や質感に至るまで驚くほどバラエティに富んでいます。

 ここでは、4月下旬〜5月上旬にかけて、はじかみ池公園 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] 、塩瀬中央公園 [ 所在地 : 兵庫県西宮市 ] 、高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] の3箇所で撮影した、開花してから1〜2週間ぐらいまでのアラカシの雌花(幼果)を紹介します。

◎ はじかみ池公園 (撮影個体数 : 12)


◎ 塩瀬中央公園 (撮影個体数 : 10)


◎ 高塚山緑地 (撮影個体数 : 12)