雑記277. 2017.10. 6
“ あらたなタマバエの幼虫現る ”
 9月22日に大阪府立大学構内で採取したマテバシイのドングリ(*)から、これまで紹介してきた朱色のタマバエの幼虫といっしょに、薄黄色の別の幼虫が見つかりました(図8-277-1参照)。
 幼虫が潜伏していたドングリは1個だけでしたが、朱色のものと同様に、殻斗と堅果の接続部分に寄生しており、大小合わせて9匹が入っていました。
* 雑記274を参照願います。

 朱色の幼虫と比べて大きさは同じかやや小さめでしたが、動きがとても素早く、ドングリから殻斗を外すと同時に殻斗の内側から這い出てきました。事前にメールで写真を送付した湯川教授の見解では、おそらくこの幼虫もタマバエの仲間であろうとの事でした(図8-277-2参照)。

 これらの幼虫を専用の羽化システム(*)に入れて、連日容器の中の様子を窺っているのですが、採取して2週間が経過しても、未だ羽化の兆候は認められません。

 幼虫が蛹化すると、やや黒っぽく変化する
のですが、これらの幼虫は全然黒っぽくなっていないので、たぶんまだ幼虫のままなんでしょう。システムに入れた初日から、スポンジシートの内部に潜り込んで微動だにしなくなったので、生きているのか、死んでいるのかも定かではありません。この先、運よく羽化させることができたら、あらためてご報告致します。