雑記027. 2010.10. 7
“ ちょっと変わったカシワの帽子 ”
 先週、兵庫県丹波市の丹波の森公苑にクリを拾いに出掛けた際、たくさんのカシワのドングリも採集しました。採集している時には、殻斗がついた状態の堅果が多かったので全然気がつかなかったのですが、自宅に持ち帰って殻斗の内側をよく見てみると、1個だけ鱗片が内側に侵入したものが見つかりました。

 これまでにもこのHPで、アベマキ
(*)、クヌギ(*)、コナラ(**)の殻斗について類似した形態を紹介してきましたが、今回あらたにカシワの殻斗が加わり全部で4種類になりました。HPでたびたび報告していると、そんなに珍しいものでは無いような印象をもたれるかもしれませんが、これはものすごく稀有な事象なのです。
 “ そんな事は無いぞ!” とおっしゃる方は、1個でもいいですからぜひ探し出してみて下さい。吉報をお待ちしています。
  *  セクション6-2 “ 大泉緑地の奇妙なドングリ その1 ” を参照願います。
**  セクション6-4 “ 大泉緑地の奇妙なドングリ その3 ” を参照願います。

 5年前に、アベマキのドングリで初めてこの形態の殻斗を目撃した時には、その個体に限定の特別仕様だと思っていましたが、それ以来4つの異なる樹種で類似した形態が見つかるなんて、本当に驚きです!これまで見つけたのは全てコナラ亜属のドングリなので、今度はアラカシやシラカシのようなアカガシ亜属でも見つけてみたいですね〜♪