雑記268. 2017. 8.29
“ 生葉だと、あまり白くないものもありますが... ”
 ウラジロガシの生葉の裏面は、まるで蝋を塗ったように白いのが特徴です。ウラジロガシの樹の真下に立って見上げると、枝葉全体が灰色っぽく見えるのはそのせいです(図8-268-1参照)。

 ウラジロガシの葉に見られるこの特徴は、同じような形の葉をもつシラカシと区別するのにとても便利で、実際に樹上にある生葉の裏面を確認しないでも、樹下に落ちている枯葉の裏面を見れば容易にウラジロガシを同定できます。図8-268-2は、ウラジロガシとシラカシの樹下に落ちた枯葉の裏面ですが、ウラジロガシの裏面の白さが際立っているのがよく判ります。

 ところで、ウラジロガシでも個体によっては、生葉の裏面の白さがあまり目立たないものがあります。図8-268-3の(b)はその例です。同図の典型的なウラジロガシ(a)とシラカシ(c)の葉裏を比べてみると、両者の違いは明確ですが、葉裏があまり白くないウラジロガシ(b)とシラカシ(c)を区別するのは、両者の生葉を見慣れない人にとっては少し難しいかもしれません。

 但し、生葉の裏面の白さが目立たないものでも、その個体の樹下に落ちた枯葉の裏面を見ると、生葉とは明らかに様子が異なります。図8-268-4は、そういう個体の樹下で拾った枯葉の裏面です。
 
 生葉だと葉裏があまり白くないものでも、枯葉の裏面には僅かに白い部分が存在する(図8-268-4 左側参照)ので、これを見ればその個体がウラジロガシであることが判ります。さらに、生葉の裏面があまり白くない葉をつける個体でも、中には全面が真っ白な葉も混在している(図8-268-4 右側参照)ので、ウラジロガシを同定するには、樹下の枯葉の裏面を確認するのがいいのではないかと私は思います。