雑記260. 2017. 7.12
“ 殻斗の元になる器官がいっぱい! ”
雑記257で果軸の表面にある殻斗の元になる器官について紹介しました。開花しなかった殻斗の元になる器官は、まるで小籠包のような形をしていました(図8-260-1参照)。
この姿形が私の頭にインプットされたことで、これまではなかなか見つけることができなかった殻斗の元になる器官が、探索に出掛ける先々で目につくようになりました。たぶん、殻斗の元になる器官が果軸に独立して存在するという確信と、何度も現物を視認したことによって、以前よりも観察眼の感度がアップしたせいかもしれません。
そして、アップグレードした観察眼によって、先日大きな収穫を得ることができました!私のお気に入りのドングリ採集スポットの一つである高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] のアラカシの中に、数えきれないぐらいたくさんの殻斗の元になる器官がある個体を見つけたのです(図8-260-2〜3参照)。
その個体には、手が届く範囲の枝に少なくとも一つは殻斗の元になる器官がありました。1体でこれだけたくさん見たのは、シラカシも含めて初めてのことです。さらに、それらの中には殻斗の元になる器官について、とても興味深い知見を与えてくれるものもありました。それについては、もう少し詳しく調べてからあらためてご報告致します♪
(追記)
雑記264の末尾で述べた通り、今後は殻斗の元になる器官の先端部分の口が完全に閉じたものだけを、開花しなかった殻斗の元になる器官と見做します。そんなわけで、図8-260-1の先端部分の口が微妙に開いているものについては、開花した殻斗の元になる器官に修正します。