雑記256. 2017. 6.22
“ 果軸の根元にたつ幼果 ”
 アラカシやシラカシのようなアカガシ亜属の樹種では、普通果軸の先端から全体の2/3ぐらいの範囲に着果しますが、たまに果軸の根元付近に着果しているのを目にすることがあります。後者のようなシチュエーションは珍しいというほどのものではありませんが、だから言って常時目にすることができるものでもありません。

 ところが、先日訪れた山田池公園 [ 所在地 : 大阪府枚方市 ] のシラカシで、樹上の手が届く範囲のほとんどの新枝で、果軸の根元に幼果があるのを見つけました(図8-256-1参照)

 これまでは、果軸の根元に1個だけ幼果があるものしか見たことがなかったのですが、果軸の根元を両腋から挟み込むようにして2個の幼果があるものも見られました(図8-256-2参照)。

 一見すると、この果軸の根元にある幼果は、殻斗の元になる器官と思われる台座のような部分が葉柄と果軸の両方に跨っているように見えますが、葉柄によって台座が捻じ曲げられているだけで、紛れもなく果軸から立ち上がっていました。
 ただ、中にはこの台座部分が葉柄と果軸の両方に跨っているとしか思えないものも幾つかありました(図8-256-3参照)。一般に、殻斗は葉茎的器官で構成されていると考えられていますが、このように葉柄(葉)と果軸(茎)の両方に台座が跨っている姿を目ていると、幼果もこの考えを支持しているように私には思えてなりません。