雑記237. 2016.10.25
“ 最大級のウバメガシのドングリ ”
そろそろ、ウバメガシのドングリが熟す季節がやってきました。先週末の23日に、以前ウバメガシの名園(*)としてこのHPで紹介したことがある昆陽池公園 [ 所在地 : 兵庫県伊丹市 ] に出掛けたところ、既にドングリが落下を始めていました(図8-237-1参照)。
ウバメガシのドングリは個体間は言うまでもありませんが、同じ個体でも形や大きさのバリエーションがとても豊かです。個体としての平均的なサイズではありませんが、小さなものは堅果長が僅か8mm程度で、逆に大きなものは30mmを超えます。
* 雑記145を参照願います。
ウバメガシの場合、堅果長が30mmのドングリは相当大きな部類に入ります。ただ、30mmを超えるものになると、そう簡単にはお目にかかれません。
因みに、私がこれまでに30mmを超えるウバメガシのドングリを確認したのは、京阪神では山田池公園 [ 所在地 : 大阪府枚方市 ] と鶴見緑地 [ 所在地 : 大阪府大阪市/守口市 ] の2体だけです。
山田池公園の堅果は、個体内の平均的なサイズが30mm近くありそうな立派なものです。30mmを超えるものも多く、これまで確認した最も大きなものは34mmもありました(図8-237-3参照)。
一方、鶴見緑地の堅果は、平べったいヘラの様な一風変わった形をしています。個体内の平均的なサイズは27〜28mmぐらいですが、30mmを超えるものも多く、これまで確認した最も大きなものは33mmもありました(図8-237-4参照)。
昨年、これらの巨大ドングリは揃って豊作でしたが、残念ながら今年は不作でした。ウバメガシの立派なドングリをご覧になりたい方は、ぜひ両園を訪ねてみて下さい。