雑記230. 2016.10. 1
“ 小さくてもレッドオークです ”
 山田池公園 [ 所在地 : 大阪府枚方市 ] にある5本のレッドオークの内の2体に少量のドングリが結実しました。釣鐘型やアーモンド型の堅果に白い微毛がびっしりと生えた、典型的なレッドオークのドングリです(図8-230-1参照)。
 

 これだけなら、わざわざこのHPで紹介することは無かったのですが、これらの平均的なサイズのドングリといっしょに、レッドオークとは思えないような小さなものがたくさん落ちていたのです(図8-230-2参照)。

 これまで、京阪神以外の場所も含めてかなりのレッドオークのドングリを観察してきましたが、特定の個体に結実した最小のドングリでも、これほど小さなものはありませんでした。小さいけれど、レッドオーク特有の浅くて頑丈なベレー帽のような殻斗を被っているところが、とってもいいですよね〜♪ あまりの可愛さに、思わず頬が緩んでしまいました。

 山田池公園のレッドオークは、一箇所にかたまって植栽されており、それらを代表して1体に樹種名を明記したネームプレートが掛けられています。残念ながら、それがピンオークになっています(図8-230-3参照)。これ以外にも、同園にはどこから見てもアベマキなのにクヌギのネームプレート(図8-230-4参照)が掛かっていたり、ツクバネガシと思われる個体にシリブカガシのネームプレートがついていたりと、同園のネームプレートは結構いい加減です。

 ただ、セクション7のどんぐりマップに掲載している京阪神の主な公園や緑地、植物園でも、大なり小なり似たような状況なので、私はネームプレートの表記をあまり当てにはしていません。みなさんも樹種を同定する場合は、自分の目で樹皮や葉っぱ、冬芽や果実等の特徴をよく確認してみることをお勧めします。