雑記220. 2016. 8. 9
“ やはり、レッドオークのような気が...? ”
一昨日、森林植物園 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] にあるスカーレットオーク [ 和名:ベニガシワ 学名 : Quercus coccinea ] の結実状況を視察してきました。すると、8月に入ったばかりだというのに、ベニガシワのネームプレートがある樹の下には、すでにドングリが落下していました(図8-220-2参照)。
今年は猛暑のせいか判りませんが、同園にあるドングリが実りそうな3体のスカーレットオークの中で、この個体の葉だけが半分以上枯れていました。落下したドングリはどれも熟していましたが、それらの殻斗と堅果の形態を見る限り、スカーレットオークというよりもレッドオークのドングリそのものでした(*)
レッドオークについては、8月上旬〜中旬に結実する個体を鶴見緑地 [ 所在地 : 大阪府大阪市 ] でも確認しているので、この個体だけが特別早熟というわけではないと思うのですが、念のために来年以降もチェックしてみます。
* ドングリの形態はレッドオークそのものでしたが、レッドオークとスカーレットオークは交雑するので、この個体が交雑種である可能性は否定できません。ただ、交雑種だとしても、葉やドングリの形態を見る限り、レッドオークにより近いような気がします。
ベニガシワのネームプレートがある個体に隣接した2体の内の1体については、樹下にたくさんの幼果が落ちていました(図8-220-3参照)。この個体は、葉や幼果の形を見る限りスカーレットオークと考えて間違い無さそうです。幼果が落ちているということは、あと数ヶ月もすれば立派なドングリが採集できるかもしれません。秋が来るのが今から待ち遠しいです。