雑記214. 2016. 6.10
“ 多種子のドングリの芽生え ”
先日、高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] を訪れた時、今年に入ってまだ下草の刈り取りがなされていないクヌギやコナラの樹下で、たくさんのドングリの芽生えが見られました(図8-214-1、図8-214-2参照)。
それらの中に、2本の茎を伸ばしたクヌギのドングリを見つけました(図8-214-3参照)。茎の根元を覆っている苔をかきわけると、地面に埋もれた1個の堅果から2本の茎がのびていました。これは、2つの種子をもったドングリ(*)の各々の種子が同時に芽生えたことで、このようなシチュエーションが現出したのです。
* セクション6-3を参照願います。
クヌギの次に、コナラでも同じようなシチュエーションを見つけました(図8-214-4参照)。こちらは、地面に露出した1個の堅果から2本の茎が伸びていたので、上述したクヌギと全く同じです。
さらに、3本の茎を伸ばしたコナラのドングリも見つかりました。地面に露出している堅果は1個なのに、そこから3本の茎が伸びているということは、3個の種子をもったドングリの芽生えということになります。コナラの3つ子はあまり目にしたことが無かったので、もしかするとちょっと珍しいことかもしれません☆
これらを撮影していたら、ふと4つ子のアラカシの芽生えについて以前情報提供して下さった、どんぐり村の管理人様(**)のことを思い出しました。早速自宅に帰って、4つ子のアラカシの近況をメールで問い合わせてみたのですが、アドレスが変更されてしまったのか、全く連絡がとれませんでした。
高塚山緑地では、定期的に下草が刈り取られてしまうので、せっかく見つけた多種子のドングリの芽生えも、その後の成長過程をトレースすることができません。ですから、どんぐり村の管理人様が大切にされている4つ子のアラカシの成長記録は、とても貴重なデータになると思います。管理人様とは5年ぐらいご無沙汰しておりますが、もしもこの記事をご覧になられましたら、ぜひともご連絡頂けますようお願い申し上げます。
** リンク集を参照願います。
(追記)
この記事を更新した翌日に管理人様から連絡があり、四つ子のアラカシは今も元気に育っているとの事でした。現在、諸々の事情があって、どんぐり村は休止されているそうです。管理人様が、これからもお元気でご活躍されることを心からお祈り申し上げます。