雑記201. 2015.11. 5
“ これでもシラカシのドングリなの? ”
5年前に、兵庫県三田市にある三田市民病院で初孫が誕生しました。生まれたばかりの孫の顔を見るために、初めてここを訪れた時、広大な敷地内にたくさんのシラカシが植栽されているのに気づきました。それ以来、いつかここでドングリ探索をしようと思っていたのですが、他の場所の探索を優先する内にすっかりここの事を忘れていました。
ところが、昨年二人目の孫が誕生して再びここを訪れた時にその事を思い出し、先日5年の時を経て、ついにドングリ探索を決行しました。その結果、今まで見たこともない奇妙なシラカシのドングリに出逢うことができたのです。
病院の敷地内にあるシラカシには、様々な形態のドングリが結実していましたが、その中の1体の樹上を見た瞬間、妙な違和感を覚えました。なんとそこには、異様に波打った分厚い殻斗をもつドングリが大量に結実していたのです(図8-201-1参照)。
殻斗が波打っていないものも少しばかりありましたが、ほとんどは見ているとむず痒くなるようなドングリばかりでした(図8-201-2参照)。さらに、この個体には大量の多果ドングリも結実していました(図8-201-3参照)。残念ながら、この異様なドングリと多果の発現の間に関係があるかどうかは判りませんが、多果の殻斗も単果に負けず劣らず激しく波打っていました。
パッと見は気味の悪いドングリですが、手に取っていろんな角度から眺めてみると、意外と魅力的な形をしていることに気づきました。図8-201-4は、このドングリを真横から見たところですが、この角度から見ると波打つ分厚い殻斗がウェーブのかかった可愛らしいヘアスタイル(ショートボブ)のように見えます☆
また、図8-201-5はやや斜め方向から花柱を見たところです。私にはおしゃぶりをした赤ちゃんの顔のように見えるのですが、みなさんはどう思われますか??二人の孫が縁で出逢えたこれらのドングリを見ていると、感慨もひとしおです。