雑記181. 2014.11.15
“ ハナガガシのドングリ ”
 10月29日と11月12日の2日間、和歌山県の植物公園緑花センターにハナガガシのドングリを見に行ってきました。ハナガガシは、四国と九州の限られたところに自生しており、京阪神の公共施設では荒山公園 [ 所在地 : 大阪府堺市 ] と同センターの2箇所でしか植栽されていません。

 自宅のある兵庫県三田市から同センターまではかなり距離があるのと、公共交通機関を利用したアクセスの便が非常に悪いことから、ここには7年前に一度行ったきりで、すっかり足が遠のいていました。

 荒山公園にはハナガガシが1本しか植栽されていませんが、同センターには幹直径が100mmぐらいの比較的小さな個体も含めて20本前後が植栽されています(図8-181-2参照)。

 以前訪れた時には、ドングリがほとんど結実していませんでしたが、10月29日に訪れた時には5体で少量のドングリが結実していました。ドングリは樹上で色づき始めたところで、落下しているものは見当たりませんでしたが、11月12日には全ての個体で落下しているのを確認しました(図8-181-3 左側参照)。

 極端な退色は見られませんが、ほとんどの堅果は既に焦茶色に変色していました。私の好みは、完熟直前のシラカシやアラカシのドングリみたいに、黄緑色の下地に茶色の縦縞がはいったもの(図8-181-3 右側参照)がベストなのですが、1つも採集出来なかった7年前の事を思えば、今回は採集出来ただけでも良しとしなければならないでしょう。

 ハナガガシのドングリについては、これまで個体差を実感できるような機会が無かったのですが、他の樹種と同様に細長いものや丸いもの、大きなものや小さなものまで様々な形状があることが判りました☆


 余談になりますが、実は私、サボテンも大好きなんです。ここにはサボテン専用の温室があって、初めて入ったのですがなかなか見応えがありました。種類の豊富さも然ることながら、一つ一つが丁寧に植栽されていてどれも活き活きとしています。
 それらの中で、特に図8-181-4の左下と右上のサボテンが気に入りました!子供の握りこぶしぐらいの大きさですが、踏んづけた饅頭みたいでとってもかわいらしいです〜♪

(大阪方面からの公共交通機関によるアクセス)

 JR大阪駅から紀州路快速に乗ってJR紀伊駅で下車し、和歌山バス那賀 [ 紀伊粉河線 ] の近畿大学(生物理工学部)行きか、あるいは近畿大学経由粉河駅行きのバスに乗車して、緑花センター前で下車します。バスは1時間に3本ぐらいあります。但し、緑花センター前からJR紀伊駅行きのバスはありませんので、帰りはセンターから1km程離れた近畿大学まで徒歩で行って、そこからJR紀伊駅行きのバスに乗らなければなりません。このバスも1時間に3本ぐらいあります。タクシー以外の安価な公共交通機関を利用するのであれば、このルートがベストだと思います。

* JR紀伊駅以外にもJR和泉砂川駅、JR岩出駅、南海本線樽井駅から緑花センター行のバスが出てますが、本数が極めて少ないのが難点です。