雑記176. 2014.10.24
“ これで3体目です ”
 10月10日を過ぎた頃から、山田池公園 [ 所在地 : 大阪府枚方市 ] ではたくさんのウバメガシが鮮やかな黄緑色のドングリを落とし始めました。

 ウバメガシは他の樹種に比べて、同じ個体の中でもドングリの形態のバリエーションが非常に豊かです。先日、同園で目にしたウバメガシ中に、クヌギのように丸くて大きなドングリばかり落としている個体がありました(図8-176-2 左写真参照)。それらを拾い集めて、手のひらに載せた時の重量感は格別でした☆

 さて、園内のウバメガシを見て回っていると、開花して間もない花軸がある個体を見つけました(図8-176-3参照)。この時期のウバメガシの開花は大変珍しく、これまで服部緑地 [ 所在地 : 大阪府豊中市 ] にある2体でしか目撃したことがありません(*)。この個体を丹念にチェックしたのですが、花軸は最初に目にした1つの新枝に立つ2本(図8-176-3参照)しか見つかりませんでした。

 花軸の形態は服部緑地のものとそっくりで、立ち上がった穂状花序にたくさんの雄花だけが咲いていました。開花の形態や開花数が極めて少ない点は、季節外れのこの種の開花に特有のものだと言えるかもしれません。
* セクション22-2を参照願います。