雑記173. 2014.10. 1
“ イングリッシュオークのドングリ ”
昨年、兵庫県宝塚市にお住まいのYさんから、阪急宝塚線の山本駅を下車してすぐのところにある “ あいあいパーク ” の入り口前にイングリッシュオーク [ 学名 : Quercus robur ] (*)が植栽されていて、毎年10月中頃にドングリが結実することを教えて頂きました。
これまで、京阪神の他の場所にもこの樹が植栽されているのを見たことがありますが、どれも結実状況は思わしくありませんでした。そんなわけで、今年こそは樹上に結実した活きのいいイングリッシュオークのドングリが拝めると期待しつつ、成熟にはまだ早い8月の暑い盛りに現地を視察してきました。
* 一年成の落葉高木で、地中海沿岸を除く欧州、西アジア、北アフリカに分布しています。
現地を訪れると、確かにイングリッシュオークが1本ありました(図8-173-1参照)。樹高は4〜5m程度ですが、ドングリの生りは上々で、樹全体にたくさん結実していました。
ドングリが成熟する10月中旬までにはまだ間がありますが、とりあえず先週末の9月26日に再度の視察に行ってきました。少し早めだったのですが、樹上ではドングリが既に薄桃色や茶色に色づいており、少量ですが落下しているものもありました。
イングリッシュオークのドングリは、殻斗から伸びる長い柄(正確に言うと、これは果軸です)が特徴です。この柄は短いもので30mm弱、長いものは100mm近くもあり、地面には殻斗から外れた堅果に混じって、長い柄が付いた殻斗と堅果が一体になったものも落ちていました。この先10日頃までは、長い柄にぶら下がったかわいらしいドングリが、クリスマスツリーの装飾品のように樹上を賑わす姿が楽しめそうです♪