雑記129. 2013. 8.13
“ 波立つ殻斗 ”
 蒲池公園は自宅からバイクで15分ぐらいのところにあります。ここは、兵庫県神戸市北区のニュータウンの中にある緑豊かな公園で、2ha程の園内にはたくさんのドングリの樹が植栽されています

 種類はアラカシ、シラカシ、スダジイの3種類しかありませんが、それらの中の樹高:2m余りのアラカシで、1ヶ月半ぐらい前にちょっと変わった殻斗の幼果を見つけました(図8-129-3参照)。因みに、同時期の典型的なアラカシの幼果(図8-129-4参照)と比べてみると、この殻斗の特異性が良く判ります。

 先日あらためてこの幼果を見ると、殻斗の直径が8mm程度まで成長していました。そして、樹上にあるどの幼果の殻斗にも表面にさざ波が立ったような形状が見られました(図8-129-5参照)。
 殻斗の変形には多果の発現が関与していることが多いのですが、この異形の殻斗には他の変形要因が関与している可能性も考えられるので、引き続きこの個体の雌花やドングリの形態を詳しく観察してみます。